PS5冷却ファンの付け方|効果や選び方も徹底解説
PS5で長時間ゲームをプレイしていると、本体が熱を持つことに不安を感じることはありませんか。熱暴走によるパフォーマンス低下や、故障のリスクを考えると、冷却ファンの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、実際に冷却ファンを選ぼうとすると、その必要性から、効果、さらには静音性やほこり対策まで、気になる点が多く出てきます。特に、自分のPS5が縦置きか横置きかによって最適な製品が異なるため、どれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。また、いざ購入しても、正しい付け方が分からなければ、せっかくの性能を最大限に引き出すことはできません。この記事では、PS5の冷却ファンはそもそも必要なのかという基本的な疑問から、後悔しないための選び方のポイント、そして写真を見るように分かりやすい付け方の手順、さらには購入後の掃除方法や注意点に至るまで、あなたのあらゆる疑問に答えます。この記事を読めば、あなたのPS5に最適な冷却ファンを見つけ、正しく設置して、より快適なゲームライフを送るための知識がすべて手に入ります。
- PS5用冷却ファンの必要性と具体的な効果がわかる
- 縦置き・横置きなど設置状況に合わせた最適な選び方がわかる
- 写真解説付きで誰でも簡単な冷却ファンの付け方がわかる
- 購入後の掃除方法や長期的に使うための注意点がわかる
ps5冷却ファン付け方|まずは必要性と選び方から
- そもそもPS5に冷却ファンは必要か?
- 冷却ファンの設置で得られる具体的な効果
- 快適なプレイを左右する静音性の重要さ
- 後悔しない冷却ファンの選び方ポイント
- PS5を縦置きで使う場合のおすすめ
- 横置きでも安定して使えるファンとは
そもそもPS5に冷却ファンは必要か?
「そもそもPS5に冷却ファンは追加で必要なのか?」という疑問は、多くのユーザーが抱くものでしょう。結論から言うと、通常の環境とプレイ時間であれば、必ずしも外付けの冷却ファンは必須ではありません。PS5本体には、もともと非常に高性能な冷却システムが内蔵されており、開発段階で熱対策は十分に考慮されています。
しかし、特定の条件下では、内蔵ファンだけでは冷却が追いつかなくなる可能性も指摘されています。例えば、以下のようなケースが考えられます。
冷却ファンを検討したいケース
- テレビ台の中など、空気の流れが悪い場所にPS5を設置している
- 夏場など、室温が非常に高くなりやすい環境でプレイする
- グラフィック負荷の高いゲームを長時間連続でプレイすることが多い
- 本体のパフォーマンスを常に最高の状態で維持したい
PS5は熱を持つと、性能を維持するために自動的に処理能力を抑える「サーマルスロットリング」という機能が作動することがあります。これが頻繁に起こると、ゲーム中のカクつきやパフォーマンス低下につながるかもしれません。そのため、上記のような環境に当てはまる方は、万が一の熱暴走を防ぎ、本体の寿命を延ばすためのお守りとして、冷却ファンの導入を検討する価値は十分にあると言えるでしょう。
私の場合、夏場の閉め切った部屋で長時間プレイすることが多いため、念のために冷却ファンを設置しています。劇的な変化はありませんが、「熱対策は万全だ」という精神的な安心感が得られるだけでも、大きなメリットだと感じています。
冷却ファンの設置で得られる具体的な効果
外付けの冷却ファンを設置することで、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。主なメリットをいくつかご紹介します。
熱暴走の予防とパフォーマンスの安定
最大の効果は、PS5内部の熱を効率的に排出し、熱暴走のリスクを低減させることです。本体内部の温度上昇が抑えられることで、前述のサーマルスロットリングの発生を防ぎ、高負荷なゲームプレイ中でも安定したパフォーマンスを維持しやすくなります。特に、フレームレートが重要になるアクションゲームや対戦ゲームでは、わずかな処理落ちも勝敗に影響するため、この効果は大きな魅力です。
本体の長寿命化への貢献
電子機器は、一般的に高温状態が続くと内部の部品が劣化しやすくなります。PS5も例外ではなく、CPUやGPU、メモリといった精密なパーツは熱に弱い性質を持っています。冷却ファンによって常に本体を適切な温度に保つことは、これらのパーツへの熱負荷を軽減し、結果としてPS5本体の寿命を延ばすことにつながる可能性があります。
精神的な安心感
ゲームプレイ中に本体が熱くなるのを感じると、「このまま続けて大丈夫だろうか」と不安になることがあります。冷却ファンを設置しておくことで、「しっかりと熱対策をしている」という安心感が得られ、ゲームそのものに集中できるようになるでしょう。これも見逃せない大きなメリットの一つです。
ただし、冷却ファンを設置したからといって、PS5の性能がカタログスペック以上に向上するわけではありません。あくまで本体が持つポテンシャルを安定して引き出すための補助的な役割と理解しておくことが大切です。
快適なプレイを左右する静音性の重要さ
冷却ファンの導入を考える際、冷却性能と並んで非常に重要なのが「静音性」です。せっかく熱対策をしても、ファンの回転音が大きすぎては、ゲームへの没入感が損なわれてしまいます。特に、静かなシーンが多いRPGや、敵の足音を聞き分ける必要があるFPSゲームなどでは、ファンの騒音は致命的になりかねません。
多くの冷却ファンは、製品スペックに「dB(デシベル)」という単位で騒音レベルを記載しています。一般的に、20dB以下であれば「静か」、30dBを超えると人によっては少し気になるレベルと言われています。
騒音レベルの目安
- 10dB: 蝶の羽ばたき
- 20dB: 木の葉のふれあう音、非常に静か
- 30dB: 深夜の郊外、ささやき声
- 40dB: 図書館、静かな住宅地の昼
もちろん、数値が低いほど静かですが、その分、風量が弱くなる傾向もあります。そのため、冷却性能と静音性のバランスが取れた製品を選ぶことが重要になります。購入者のレビューには、実際の使用感が書かれていることが多いので、「静か」「音は気にならない」といった口コミが多い製品を選ぶのが失敗しないコツです。逆に、「うるさい」「モーター音が気になる」といったレビューが目立つ製品は、避けた方が賢明でしょう。
後悔しない冷却ファンの選び方ポイント
ここでは、数多くある製品の中から、自分のプレイスタイルや設置環境に合った冷却ファンを選ぶための具体的なポイントを解説します。以下の5つの点をチェックすれば、きっとあなたにぴったりの一台が見つかるはずです。
1. タイプで選ぶ
PS5用の冷却ファンは、大きく分けて2つのタイプがあります。
- スタンド一体型: PS5本体を縦置きまたは横置きで設置するスタンドに、冷却ファンが内蔵されているタイプです。省スペースで設置でき、コントローラーの充電スタンドやゲームソフトの収納スペースなど、多機能な製品が多いのが特徴です。
- 外付け(アタッチメント)型: PS5本体のUSBポートや排気口に直接取り付ける小型のファンです。設置が簡単で、比較的安価な製品が多い傾向にあります。
2. 設置方法(縦置き/横置き)で選ぶ
ご自身のPS5の設置方法に対応しているか、必ず確認しましょう。縦置き専用、横置き専用、両対応の製品があります。特にスタンド一体型を選ぶ際は、自分の設置スタイルに合っているかが最も重要なチェックポイントです。
3. 給電方法で選ぶ
ほとんどの冷却ファンは、PS5本体のUSBポートから給電します。このとき注意したいのが、USBポートを1つ占有してしまう点です。冷却ファンによっては、ファン自体にUSBハブ機能が搭載されており、ポート数を減らさずに済む製品もあります。コントローラーの充電や他の周辺機器でUSBポートを多く使う方は、USBハブ機能付きのモデルを選ぶと便利です。
4. 静音性で選ぶ
前述の通り、快適なゲーム環境のためには静音性が欠かせません。製品スペックのdB値を確認したり、購入者レビューを参考にして、できるだけ静かなモデルを選びましょう。
5. 付加機能で選ぶ
製品によっては、冷却機能以外にも便利な機能が付いている場合があります。
- コントローラー充電機能: 2台同時に充電できるスタンド型が人気です。
- USBハブ機能: USBポートの数を増やせます。
- ゲームソフト収納: スタンドの側面にパッケージ版ソフトを収納できます。
- LEDライト: デザイン性を高めるイルミネーション機能です。
これらのポイントを表にまとめました。
チェック項目 | ポイント | こんな人におすすめ |
---|---|---|
タイプ | スタンド一体型か、外付け型か | 省スペース・多機能性を求めるならスタンド型。手軽さ・安さを求めるなら外付け型。 |
設置方法 | 縦置きか、横置きか、両対応か | 自分のPS5の置き方に合った製品を選ぶ。 |
給電方法 | USBポートの消費、USBハブの有無 | 周辺機器を多く使う人はUSBハブ機能付きが便利。 |
静音性 | 騒音レベル(dB値)、レビュー | ゲームへの没入感を重視するすべての人。 |
付加機能 | コントローラー充電、ソフト収納など | PS5周りをスッキリ整理したい人。 |
PS5を縦置きで使う場合のおすすめ
PS5を縦置きで設置している場合、最もおすすめなのはスタンド一体型の冷却ファンです。その理由は、安定性の向上と効率的な冷却を両立できる点にあります。
縦置きのPS5は、重心が高くやや不安定な側面がありますが、冷却ファン付きのスタンドは純正スタンドよりも設置面積が広い製品が多く、倒れるリスクを軽減できます。小さなお子さんやペットがいるご家庭では、特に安心感が増すでしょう。
冷却の仕組みとしては、本体下部の吸気口付近から空気を送り込んだり、熱を吸い出したりする製品が主流です。これにより、PS5内部に空気の流れを作り出し、熱がこもるのを防ぎます。製品を選ぶ際は、スタンドがPS5の吸気口を塞いでしまわないか、設計をよく確認することが大切です。また、コントローラー充電機能やソフト収納ラックが付いているモデルを選べば、PS5周りがスッキリと片付くというメリットもあります。
横置きでも安定して使えるファンとは
横置きでPS5を使用している場合でも、冷却ファンは有効です。横置きの場合、選択肢は主に2つあります。
一つは、横置き専用のスタンド型ファンです。これは、PS5本体を少し持ち上げる形で設置し、底面に空間を作ることで空気の通り道を確保し、ファンで冷却するタイプです。本体と設置面の間に熱がこもるのを防ぐ効果が期待できます。
もう一つは、本体の排気口に取り付けるアタッチメント型のファンです。PS5の背面にある大きな排気口に直接装着し、内部の熱い空気を強制的に排出する仕組みになっています。このタイプはコンパクトで設置が簡単なのがメリットですが、製品によってはファンの回転音が大きい場合もあるため、静音性のチェックは欠かせません。
横置きは元々安定性が高いので、純粋に冷却性能と静音性を重視して選ぶのが良いでしょう。排気口に取り付けるタイプは、テレビ台の奥など狭いスペースに設置している場合に特に効果を発揮しやすいですよ。
実践!写真で見るps5冷却ファンの付け方
- 故障の原因?ほこりの侵入を防ぐには
- ファンの性能を保つための簡単な掃除方法
- 購入前に必ず確認したい注意点まとめ
- 総括!ps5冷却ファンの正しい付け方
故障の原因?ほこりの侵入を防ぐには
冷却ファンはPS5を熱から守る心強い味方ですが、一つ注意点があります。それは「ほこり」の問題です。ファンは外部の空気を取り込んで冷却するため、空気中のほこりも一緒に吸い込んでしまう可能性があります。
吸い込まれたほこりがPS5内部やファンの吸気口・排気口に蓄積すると、空気の流れが悪くなり、冷却効率が著しく低下します。最悪の場合、それが原因で熱暴走を起こしたり、ファンのモーターが故障したりする可能性もゼロではありません。
ほこり対策の具体的な方法
- 防塵フィルター付きの製品を選ぶ: 冷却ファンの中には、あらかじめ細かいメッシュ状の防塵フィルターが取り付けられているモデルがあります。これにより、大きなほこりが内部に侵入するのを物理的に防ぐことができます。
- 別途、防塵カバーを設置する: PS5本体の吸気口に取り付けるタイプの防塵カバーも市販されています。冷却ファンと併用することで、より強力なほこり対策になります。
- 定期的な掃除を心がける: 最も基本的で重要な対策です。PS5本体の周りや冷却ファンの吸気口をこまめに掃除し、ほこりが溜まらないようにしましょう。
これらの対策を講じることで、冷却ファンの性能を長期間維持し、PS5をほこりによる故障リスクから守ることができます。
ファンの性能を保つための簡単な掃除方法
冷却ファンを長く快適に使い続けるためには、定期的な掃除が不可欠です。ここでは、誰でも簡単にできる基本的な掃除方法の手順をご紹介します。
掃除の前に必ず行うこと
安全のため、掃除を始める前には必ずPS5の電源を完全にオフにし、電源ケーブルや冷却ファンに接続されているUSBケーブルなどをすべて抜いてください。
ステップ1: 表面のほこりを取り除く
まずは、冷却ファン本体やPS5の吸気口・排気口周りに付着したほこりを、乾いた柔らかい布(マイクロファイバークロスなど)で優しく拭き取ります。このとき、強くこすると傷の原因になるので注意しましょう。
ステップ2: ファンの隙間のほこりを飛ばす
次に、ファンの羽やガードの隙間など、布では届きにくい部分のほこりをエアダスターを使って吹き飛ばします。エアダスターは、必ず缶を垂直に立てて使用し、短い噴射を繰り返すのがコツです。缶を傾けたり逆さにしたりすると、冷却液が噴射されて機器を傷める原因になるため、絶対に行わないでください。
ステップ3: 掃除機で吸い取る
エアダスターで吹き飛ばしたほこりや、PS5を設置している棚の周りのほこりを、掃除機で吸い取ります。このとき、掃除機の先端にブラシ付きのノズルを付けると、機器を傷つけずに効率的にほこりを吸引できます。
分解掃除は絶対に避けるべきです。製品を分解するとメーカーの保証対象外となるだけでなく、元に戻せなくなったり、内部の配線を傷つけて故障の原因になったりするリスクが非常に高いため、自己責任で行う場合でも推奨されません。
掃除の頻度は、お部屋の環境にもよりますが、1ヶ月に1回程度を目安に行うと、常にクリーンな状態を保つことができるでしょう。
購入前に必ず確認したい注意点まとめ
PS5用冷却ファンを購入してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、いくつか事前に確認しておくべき重要な注意点があります。
1. ソニーの公式ライセンス製品ではない
2025年8月現在、市場で販売されているPS5用の冷却ファンは、すべてサードパーティ(非純正)製品です。ソニー・インタラクティブエンタテインメントが公式にライセンスを与えたり、販売したりしている製品はありません。品質や性能はメーカーによって様々であるため、信頼できるメーカーの製品か、購入者のレビューなどをしっかりと確認することが重要です。
2. PS5本体の保証への影響
基本的に、USBポートに接続するだけの外付けファンであれば、PS5本体の改造にはあたらないため、直ちに保証が無効になることは考えにくいです。しかし、万が一、使用していた冷却ファンが原因でPS5本体に何らかの不具合が生じたと判断された場合、メーカーの保証対象外となる可能性は否定できません。このリスクについては、あらかじめ理解しておく必要があります。
3. PS5のモデルとの互換性
PS5には、ディスクドライブを搭載した「通常版」と、搭載していない「デジタル・エディション」があります。また、後に発売された小型・軽量化モデル(通称Slim)も存在します。これらのモデルは本体の形状やサイズが異なるため、購入しようとしている冷却ファンが、お持ちのPS5のモデルに適合しているかを必ず確認してください。特にスタンド一体型の場合は、互換性がないと全く設置できないため、最も注意が必要です。
4. 消費電力とUSBポートの問題
冷却ファンはPS5のUSBポートから電力を供給されます。高性能なファンや多機能なモデルほど消費電力が大きくなる傾向にあります。PS5のUSBポートの電力供給能力には限りがあるため、あまりにも多くの電力を消費する周辺機器を同時に接続すると、動作が不安定になる可能性も考えられます。また、前述の通りUSBポートを1つ占有するため、他の周辺機器との兼ね合いも考慮しておきましょう。
総括!ps5冷却ファンの正しい付け方
- PS5冷却ファンは通常環境では必須ではない
- 通気性の悪い場所や長時間の高負荷プレイでは導入が推奨される
- 主な効果は熱暴走の予防とパフォーマンスの安定化である
- 本体部品への熱負荷を軽減し長寿命化に貢献する可能性がある
- 冷却性能と同じくらいファンの静音性は重要になる
- 選び方のポイントはタイプ・設置方法・給電方法・静音性・付加機能の5つ
- 縦置きの場合は安定性が増すスタンド一体型がおすすめ
- 横置きの場合は専用スタンド型や排気口に取り付けるタイプが選択肢となる
- 冷却ファンはほこりを吸い込みやすいため対策が必要
- 防塵フィルター付きの製品や定期的な掃除が効果的である
- 掃除は電源を切りエアダスターや柔らかい布を使用する
- 製品の分解掃除は故障のリスクが高いため避けるべき
- 市販の冷却ファンは全て非純正のサードパーティ製品である
- 使用する際は自己責任となり本体保証に影響する可能性も理解しておく
- 所有するPS5のモデル(通常版/デジタル版/Slim)との互換性を必ず確認する