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冷却ファン回らない車!エアコンファンも回らない原因と対処法

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冷却ファン回らない車の原因は?エアコンファンも不動な時の対処法

夏の渋滞中、ふと水温計に目をやると針がいつもより高い位置を指している、エアコンの効きも悪い…そんな経験はありませんか?もしかしたら、それは冷却ファンが回らない車からの危険信号かもしれません。冷却ファンが回らない状態を放置すると、エンジンがオーバーヒートを起こし、最悪の場合、高額な修理費用が発生することもあります。特に、エアコンファンまで回らないとなると、原因は一つではない可能性があり、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、冷却ファンが回らない場合に考えられる原因から、具体的な確認方法、そして修理を依頼する際の費用や期間の目安まで、専門家の視点から詳しく解説していきます。

  • 冷却ファンが回らない時に潜むオーバーヒートの危険性
  • ヒューズやリレーなど、自分で確認できる原因の切り分け方
  • モーターやセンサー故障時の症状と見分け方
  • 修理を依頼する場合の業者選びのポイントと費用目安
目次

冷却ファンが回らない車の主な原因

  • オーバーヒートの危険性と前兆
  • 水温計のチェックと確認ポイント
  • ヒューズ切れが原因の場合の見分け方
  • リレーの故障が疑われる症状
  • ファンモーター本体が故障している可能性
  • 水温センサーの不具合も考えられる

オーバーヒートの危険性と前兆

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冷却ファンが回らない車で最も警戒すべきは、エンジンのオーバーヒートです。オーバーヒートとは、エンジンの温度が異常に高くなる状態で、これを放置するとエンジンに深刻なダメージを与え、最悪の場合はエンジン交換が必要になるなど、高額な修理につながる可能性があります。そうなる前に、オーバーヒートの前兆をいち早く察知することが重要です。

オーバーヒートの主な前兆

以下のような症状が現れたら、オーバーヒートを疑ってください。

  • 水温計の針が「H」に近づく、または水温警告灯が点灯する
  • アクセルを踏んでもスピードが上がらない、ノッキング(カリカリという異音)がする
  • エンジンルームから甘い匂い(冷却水が漏れた際の匂い)がする
  • ボンネットの隙間から水蒸気や煙が見える
  • エアコンの効きが急に悪くなる

これらの前兆は、エンジンが「助けて!」と叫んでいるサインです。特に、ボンネットから水蒸気や煙が出ている場合は、すでにオーバーヒートが進行している危険な状態です。 直ちに運転を中止し、安全な場所に車を停車させてください。

WEBライターの私から一言。オーバーヒートは「まだ走れる」と思って無理をすると、取り返しのつかない事態になりかねません。初期症状の段階で気づき、早めに対処することが、愛車と財布を守る一番の秘訣ですよ。

水温計のチェックと確認ポイント

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車のオーバーヒートを未然に防ぐために、最も重要な計器が水温計です。多くの車では、メーターパネル内にアルファベットの「C(Cool)」と「H(Hot)」で示されています。普段から水温計の針がどのあたりを指しているかを確認しておく習慣をつけましょう。

正常な水温計の位置

通常、エンジンが十分に暖まった状態での水温計の針は、「C」と「H」の中間あたりで安定します。車種や外気温によって多少の変動はありますが、この範囲内であれば正常と考えてよいでしょう。

注意すべき水温計の動き

一方で、以下のような動きが見られた場合は注意が必要です。

  • 針が普段より高い位置を指している
  • 渋滞中や坂道などで針が「H」に向かって上昇していく
  • 一度上がった針がなかなか下がらない

このような症状は、冷却システムに何らかの異常が発生しているサインです。冷却ファンが正常に作動していない可能性も考えられます。水温計の異常に気づいたら、まずは安全な場所に車を停め、エンジンを冷やすことを最優先してください。 エンジンが高温の状態でラジエーターキャップを開けると、熱湯が噴き出して大やけどをする危険があるため、絶対に開けないでください。

ヒューズ切れが原因の場合の見分け方

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冷却ファンが回らない原因として、比較的簡単に見分けることができ、かつ修理も容易なのがヒューズ切れです。ヒューズは、電気回路に過剰な電流が流れた際に、自らが切れることで重要な電装部品を守る役割を果たしています。冷却ファンも電気で動いているため、専用のヒューズが存在します。

ヒューズボックスの場所

ヒューズボックスは、多くの車種で運転席の足元付近やエンジンルーム内に設置されています。詳しい場所は、車の取扱説明書で確認することができます。

ヒューズが切れているかどうかは、目視で確認できます。ヒューズボックスの蓋を開け、「RAD FAN」や「COOLING FAN」などと表記されたヒューズを探し、ボックスから引き抜きます。ヒューズ内部の金属線が切れていれば、それが原因です。 ヒューズが切れていた場合は、同じアンペア数(ヒューズに数字が記載されています)の新しいヒューズに交換すれば、ファンが再び動き出す可能性があります。

注意点:もし新しいヒューズに交換してもすぐにまた切れてしまう場合は、回路のどこかでショート(短絡)が起きている可能性があります。 この場合は単なるヒューズ交換では解決しないため、専門家による点検が必要です。

リレーの故障が疑われる症状

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ヒューズに問題がない場合、次に疑われるのがリレーの故障です。リレーとは、小さな電流で大きな電流を制御するためのスイッチのような部品です。水温センサーからの信号を受け取り、ファンモーターへ電気を送るかどうかの切り替えを行っています。

このリレーが故障すると、水温が上昇してもファンモーターへ電気が供給されず、ファンが回らなくなります。 また、逆にリレーがONの状態で固着してしまうと、エンジンを切ってもファンが回り続けるといった症状が出ることもあります。

リレー故障の確認方法

リレーはカチッという作動音がするのが特徴です。エンジンをかけ、水温が上がっても冷却ファンが回らず、リレーからの作動音も聞こえない場合は、リレーの故障が強く疑われます。リレーはヒューズボックスの近くに設置されていることが多いですが、車種によって場所は様々です。同じ型番のリレー(例えばホーンなど)と一時的に入れ替えてみてファンが動くようであれば、リレーが原因であると特定できます。ただし、これらの作業は専門知識を要する場合があるため、自信がない場合は無理せず専門業者に依頼しましょう。

ファンモーター本体が故障している可能性

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ヒューズやリレーに異常が見られない場合、ファンモーター本体の故障が考えられます。ファンモーターは長年の使用による経年劣化や、内部のベアリングの摩耗、ブラシの消耗などによって故障することがあります。

ファンモーターが故障している場合、以下のような症状が現れることがあります。

  • ファンが全く動かない
  • 「ウィーン」や「カラカラ」といった異音がする
  • ファンの回転が弱々しい、または不安定

診断方法としては、ファンモーターに直接バッテリーから電気を流してみて、動くかどうかを確認する方法があります。 これで動かなければ、モーター本体の故障と断定できます。 ただし、この作業は危険を伴うため、専門の整備工場に依頼するのが最も安全で確実です。

ファンモーターの寿命は一概には言えませんが、5年や10年といった期間で故障するケースもあります。 異音などの前兆を感じたら、早めに点検を受けることをお勧めします。

水温センサーの不具合も考えられる

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最後に考えられる原因として、水温センサーの不具合があります。水温センサーは、エンジンの冷却水の温度を測定し、その情報を車のコンピューター(ECU)に送る役割を担っています。

コンピューターはこの情報をもとに、「水温が上がったからファンを回せ」という指令を出します。したがって、水温センサーが故障して正しい水温を検知できなくなると、水温が十分に上がっているにもかかわらず、ファンを回す指令が出されず、結果としてオーバーヒートにつながるのです。

逆に、センサーが低い温度で故障したままになると、常に「エンジンは冷えている」と誤った情報を送り続け、ファンが全く回らない原因となります。また、エンジン始動直後からファンが回りっぱなしになるという症状も、水温センサーの異常が原因である場合があります。水温センサーの故障は診断が難しいため、メーターの異常など他の症状と併せて専門家に見てもらうのが良いでしょう。

エアコンファン回らない車の対処法と修理

  • 自分でできる応急処置と安全確保
  • 修理を依頼する業者の選び方
  • 部品ごとの修理費用の目安
  • 車の冷却ファン修理にかかる期間
  • 冷却ファン回らない車は早めに専門家へ相談

自分でできる応急処置と安全確保

走行中に水温計の異常や甘い匂いなど、オーバーヒートの前兆に気づいたら、パニックにならずに安全を確保することが最も重要です。以下の手順で応急処置を行ってください。

応急処置の手順

  1. 安全な場所に停車する:ハザードランプを点灯させ、周囲の交通に注意しながら、路肩や駐車場など安全な場所に車を停めます。
  2. エンジンを停止する:基本的にはエンジンを止めて自然冷却を待ちます。ただし、状況によってはエアコンをOFFにし、ヒーターを最高温度・最大風量にしてエンジンの熱を車内に逃がすことで、水温の上昇を緩やかにできる場合もあります。
  3. ボンネットを開けて冷却を促す:エンジンを停止し、ある程度時間が経ってからボンネットを開けます。これにより、エンジンルーム内の熱が逃げやすくなります。ただし、水蒸気が噴き出している場合は非常に危険なため、近づかないでください。
  4. ロードサービスに連絡する:自走は危険と判断した場合、無理をせずJAFや加入している自動車保険のロードサービスに連絡しましょう。

絶対にやってはいけないこと:エンジンが高温の状態でラジエーターキャップを開けることは絶対にやめてください。内部の圧力がかかった高温の冷却水が噴き出し、大やけどをする危険があります。

これらの応急処置は、あくまで一時的なものです。根本的な原因が解決したわけではないため、必ず専門の業者に点検・修理を依頼してください。

修理を依頼する業者の選び方

冷却ファンの修理を依頼する場合、主にディーラー、整備工場、カー用品店といった選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自身の状況に合わせて最適な業者を選びましょう。

業者の種類 メリット デメリット
ディーラー ・メーカーの専門知識が豊富で安心感が高い
・純正部品を使用するため品質が保証される
・保証が充実している
・修理費用や工賃が比較的高額になる傾向がある
・予約が必要で、すぐに対応してもらえない場合がある
整備工場 ・ディーラーより費用を安く抑えられる場合が多い
・リビルト品(再生部品)や社外品など、予算に応じた部品の提案をしてくれる
・地域密着型で融通が利きやすい
・工場の技術力に差がある
・特定の車種や輸入車に対応できない場合がある
カー用品店 ・気軽に相談しやすく、見積もりも取りやすい
・部品交換などの簡単な作業であれば対応が早い
・営業時間が長く、土日も対応していることが多い
・原因の特定が難しい複雑な修理には対応できない場合がある
・専門的な設備が整っていないことがある

私であれば、まずは信頼できる近所の整備工場に相談します。そこで対応が難しいと言われた場合や、より安心感を求めるならディーラーを検討するのが良いでしょう。複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」も、適正価格を知る上で有効な手段です。

部品ごとの修理費用の目安

冷却ファンが回らない原因によって、修理費用は大きく異なります。ここでは、故障箇所ごとの修理費用の目安をまとめました。ただし、車種や依頼する業者によって金額は変動するため、あくまで参考としてください。

故障部品 修理・交換費用の目安 備考
ヒューズ 数百円~3,000円程度 部品代は非常に安いですが、交換工賃がかかります。
リレー 3,000円~10,000円程度 部品代と交換工賃を含んだ金額です。
水温センサー 8,000円~20,000円程度 冷却水の交換が必要になる場合もあります。
サーモスタット 10,000円~20,000円程度 水温センサーと同時に交換を勧められることもあります。
ファンモーター 20,000円~70,000円程度 部品代が高額になる傾向があります。ファンとモーターが一体型の部品(アッセンブリ)交換になることが多いです。
ラジエーター 30,000円~100,000円以上 オーバーヒートによりラジエーター本体が損傷した場合に必要となります。

注意:これらの費用に加えて、診断料が別途必要になる場合があります。また、オーバーヒートによってエンジン本体にまでダメージが及んでしまった場合、修理費用は10万円から、場合によっては50万円以上と非常に高額になる可能性もあります。

車の冷却ファン修理にかかる期間

冷却ファンの修理にかかる期間も、故障の原因や部品の在庫状況によって大きく変わります。

即日~1日で完了する場合

ヒューズやリレーの交換といった簡単な作業で、なおかつ店舗に部品の在庫があれば、即日で修理が完了することがほとんどです。午前中に持ち込めば、その日の夕方には車が戻ってくるでしょう。

数日~1週間程度かかる場合

ファンモーターや水温センサー、ラジエーター本体の交換が必要な場合は、部品の取り寄せに時間がかかることがあります。国産の一般的な車種であれば2~3日で部品が届くことが多いですが、輸入車や特殊な車種の場合は1週間以上待つケースも考えられます。

修理期間中は代車が必要になるかもしれません。代車の有無や料金については、修理を依頼する際に必ず確認しておきましょう。

また、整備工場が混み合っている場合も、修理期間が長引く原因となります。特に夏場はエアコン関連の修理が増えるため、早めに予約を入れることをお勧めします。

冷却ファン回らない車は早めに専門家へ相談

この記事では、冷却ファンが回らない車の原因と対処法について詳しく解説してきました。最後に、最も重要なことを繰り返します。それは、「冷却ファンが回らない状態を絶対に放置しない」ということです。

「少し様子を見よう」「エアコンを使わなければ大丈夫だろう」といった自己判断は、深刻なエンジントラブルを引き起こす原因となり、結果的に高額な修理費用につながりかねません。 水温計の異常や異音、異臭など、少しでも普段と違うと感じたら、それは車からのSOSサインです。

プロの整備士は、専門的な知識と経験、そして専用の診断機器を用いて、正確な原因を迅速に突き止めてくれます。自分で原因を特定しようと無理をしたり、不確かな情報で対処したりするよりも、早めに専門家に相談することが、結果的に時間も費用も節約することにつながるのです。

愛車に長く安全に乗り続けるためにも、冷却ファンのトラブルに気づいたら、迷わず信頼できるディーラーや整備工場へ相談しましょう。

  • 冷却ファンが回らない主な原因はオーバーヒートにつながる
  • 水温計の異常はエンジンからの危険信号
  • 自分で確認できるのはヒューズ切れなど限定的
  • ヒューズが正常ならリレーの故障を疑う
  • ファンモーター本体の故障は異音を伴うことがある
  • 水温センサーの不具合もファンの不作動を引き起こす
  • 異常を感じたらまず安全な場所に停車しエンジンを冷やす
  • エンジンが高温の状態でラジエーターキャップを開けるのは厳禁
  • 修理はディーラー、整備工場、カー用品店から選べる
  • 業者ごとにメリット・デメリットがあるため相見積もりが有効
  • 修理費用はヒューズ交換の数千円からモーター交換の数万円まで幅広い
  • オーバーヒートによるエンジン損傷は数十万円かかることも
  • 修理期間は部品の在庫状況により即日から1週間以上と変動する
  • 夏場は修理が混み合うため早めの予約がおすすめ
  • 冷却ファンの異常は放置せず速やかに専門家へ相談することが最善策
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